2011 06.11 水無月のお献立
暑くなったり寒くなったり毎日の服装選びがたいへんでしたけれど、
もうそろそろ暑い日ばかりになってきましたね(^_^;)
初夏の香りただよう6月のお献立を紹介いたします。
箸割・八寸・御向
箸割:鱧じゅんさい 花丸、玉子豆腐 喰出し
八寸:新甘藷栂煮・蓮芋青煮・床節沢煮・春子南蛮漬・澤蟹素揚げ
夏らしい、涼しげな仕上げになっております。
御向:鱸重ね造り 鮪角切、文甲烏賊 妻一式
お造りは全て天然物を使用しています。
汁・蓋物・焼肴
汁:清汁仕立て 焼目鱧真丈 人参、順彩 梅肉、柚子
蓋物:鮎素麺寄せ 温度玉子 針人参、隠元
そうめんをゼラチンで寄せてあります。いつもと違った食感の素麺、一度お召し上がりあれ☆
焼肴:天然ぐじ翁焼 あしらい
御凌ぎ・小鍋・強肴
御凌ぎ:白おこわ 火取り鱚 梅肉
小鍋:牛肉煮込み 白豆腐、九条葱
強肴:文銭蛸酒煎り サラダ仕立て
水菜、若布、新玉葱 自家製和風ドレッシング梅肉味
“文銭”は形のことです。古銭にみたてているのです。
御飯・香物・水物
今月の水物は調理長オリジナル、珈琲味の蕨餅です。
その日の仕入れによって、多少変わることもございますので、その際はどうぞご了承ください。
すべてのプランの基本的なお料理でございます。
(プランやご宿泊のお料金によって品数などが変わります。)
花筏にお泊りいただくとご夕食にお召し上がりいただけます。
また、御昼食の懐石料理のお献立も基本的にこのお料理になります。
お昼からちょっと贅沢してみませんか?
やっぱり「京都の夏」といえば「鱧」なんですねえ。
この時期になると、「鱧料理は入っていますか?」というご質問をよく耳にします。
ご覧のように食材として鱧、使っております。
京都の初夏を身体で、目で、そして舌で感じにいらして下さいませ☆
2011 06.10 嵐山若鮎祭でした。
ことしも『嵐山若鮎祭』が開催されました。
場所は「いつ見てもやっぱりいい景色やなぁ」という景色が望める
中の島公園です。
ちょっと曇っていたので、愛宕山のてっぺんが見えませんでした。
このイベントは保津川の鮎の解禁にちなんで、若鮎の炭火焼きを御試食いただけるというものです。
ただ、御試食いただくには事前に往復はがきでお申込みいただかなくてはならず、応募多数の場合は抽選になります。
お一人様につき鮎の炭焼き一串と、
今年からノンアルコールビールを一本です。
この大量のビールも終了時にはからっぽになります(^^ゞ
鮎は嵐山の川魚屋さんが仕入れていけすトラックで運んできて下さいます。
その数1050匹!
11時から13時までの開催となりますが、毎年10時半頃からたくさんの方がお並び下さいます。
鮎を調理したり焼いたりするのは地元・嵐山の料亭や旅館の調理人が協力して行います。
御近所さんといっても、調理人同士が顔を合わせるせることなどほとんどないので、この日は貴重な日です。
でもゆっくり話しているヒマもなく、作業に追われます。。。
竹串に刺された鮎は、、、
ここで塩をかけられ、
こんな姿に。
もちろん当館からも。
コロンとしていて可愛いこの彼です☆
で、最終的にはこんな姿です。
炭で焼くので、煙とニオイはなかなかのものです。
通りすがりの方にとってはさぞおいしそうな匂いでしょう♪
ずっとそこにいるモノは服や髪に匂いがしみついて実はあとから大変です(^^ゞ
板場だけでなく、こっち側の鮎をお渡しする係の人達も嵐山・嵯峨野周辺のお店から借り出されている方たちです。
毎年たくさんの方々がお並びくださいます。
この若鮎祭は毎年、6月の第二木曜日に行われております。
募集はだいたいゴールデンウィーク明け頃から始まりますので、ぜひ来年はチェックして下さい!
京都新聞には必ず載りますが、それ以外の方は直接嵐山保勝会(あらしやまほしょうかい)までご連絡いただくのが一番早いと思います。
嵐山保勝会:http://www.arashiyamahoshokai.com/
2011 06.08 本日休館日をいただいております。
勝手ながら、本日6月8日は休館日とさせていただいております。
せっかく御予約のお電話をいただいておりましたのに、
御予約をお受けできずに申し訳ございませんでした。
昼以降はお電話での対応もさせていただけなくなります。
大変申し訳ございませんが、明朝8時半には出勤してきておりますので、
お電話はそれ以降にお願いいたします。
またたくさんのお客様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
次の休館日は7月5日(火)です。それ以降はしばらく休みなしです。
どうぞよろしくお願いいたします。
2011 06.07 いとをかし号大原編
前回の『いとをかし 女将おすすめ夏号』の続きです。。。
前回は市原にあります川島織物をご紹介させていただきましたが、
今回はその後行きます大原のご紹介です。
市原⇒大原 は、
観光のお客様は絶対通る機会などないであろう山深い江文峠を通ると約30分で着きます。
実はこの辺り私の地元です。昔はよく通りました。懐かしかったです(*^^*)
大原では御昼食も兼ねて自由散策です。
大原といえば三千院・寂光院、そして「しば漬け」とちがいますか?
しば漬けに使うシソの葉がたくさんできていました。
たいへん申し訳ないのですが、
三千院前までは大型バスが行けませんので、三千院へ行くには
駐車場からお土産物屋さんが並ぶ山道を歩いていただかなければいけません。
この川沿いにお漬物屋さんやドレッシング屋さんなどが並んでいます。
上り坂で正直けっこうしんどかったけど、川のせせらぎと木々の緑が気持ちよくてなんとかのりきれました(^^ゞ
この階段の上が三千院
今はあじさいがものすごく綺麗に咲いているそうです。
今回は時間の都合上、中まで行けなかったので残念!
バスの駐車場で売ってる「駐車場限定」のしそせんべい、
行きしに試食させて下さって、その手にまんまとひっかかり(笑)お買い上げ♪
いや、ほんとにめちゃおいしいんです!!
他の女将さんたちもみんな3袋とか買ってはりましたから!
2011 06.05 いとをかし夏号のお知らせ☆
いとをかし 女将おすすめ 夏号」の季節がまたやってきます♪♪
『いとをかし 女将おすすめ 夏号』というのは、
エースJTBさんが、宿泊をご予約された方に無料で提供してはります、
京都観光のバスの名前です。
冬と夏に週2回月曜日と金曜日に女将おすすめのコースをまわるバスの名前です。
もちろんプロのガイドさんもいらっしゃいますけど、
2人の女将もご一緒させていただきます。
なかなか好評をいただいておりまして、年々お客様も増えてきています。
リピーターのお客様もたくさんいてくれてはります。
コースは毎回変わりますので、お客様と御一緒させていただく前に私達も下見が必要、
というわけで
下見に行って参りました。
今回のコースは
夏ですから、少しでも涼しい所をということで洛北です。
川島織物セルコン ⇒ 大原をお昼をかねて自由散策 ⇒ 下鴨神社 ⇒ 俵屋吉富
今回はその中の川島織物セルコンをちょっとご紹介いたします☆
川島織物セルコンがあります場所は、京都の「市原」というところです。
京都の街中からふたつくらい山を越えたら行けます(笑)
創業は168年前、東京オリンピックの年にこの場所にお引っ越ししたそうです。
文字通り「織物」の会社・工場です。
知る人ぞ知る、大きな大きな京都の企業です。
「織物」といえば、私は着物の帯くらいしか思いつきませんでしたけど、
世の中には「織物」がたくさんあるそうで・・・
車の内装。シートです。国内3割のシェアがあるそうです。
カーペットやカーテンなどのインテリア。
劇場の緞帳(どんちょう)、祭礼装飾品例えば祇園祭の鉾に掛けられる幕。
大きく分けてこれだけありました。
これら全部川島織物さんが手がけてはる事業です。
で、こちらの博物館と工場見学をさせていただくことになっております。
私も初めて行かせていただきましたが、とてもとても見ごたえがありました!!
横幅何メートルもあるどん帳を織ってらっしゃるところなんて圧巻!!
もちろん全て人が織機を使って織ってはります。
下の白いのは緞帳の裏地です。
織りあがったどん帳に裏地をつける作業をしてはるところ。
デザインが入るとダメなので全部お見せできなくて残念!
奥のオレンジに見えるのが実際織ってはるところです。横幅24メートル!!
同時に4人の職人さんが織ってはりました。
こんなのを織ってはるのです。
出来上がった緞帳が置かれていました。
熊本のホールに掛けられるもののほんの一部。
どん帳っていくらくらいすると思います??
ここは帯を織る工房。
大ベテランの職人さんが織ってらしゃいました。
仕事の邪魔だろうに、丁寧に説明して下さり、織っている途中の図柄も見せて下さいました。
つむぎ織りという織り方ですが、
この織り方は糸を寄せるのに自分の爪を使うので、
職人さんは爪を延ばし、爪の先を糸の幅に合わせてやすりでギザギザにしてはるのです。
その爪も快く見せて下さいました。
こちらはジャガード織りの工房。
その後博物館も見せていただきました。
まあ、知れば知るほど川島織物の会社がどんなにすごいかがよぉくわかりました。
ご自分ではなかなか行こうとは思わないとは思いますが、
いい機会ですので一度行ってみられませんか??
7月と8月の月曜と金曜にお待ちしております☆
旅館にお泊りいただいていても十分回れる時間帯ですので、
JTBさんで京都にお越しのお客様はぜひご利用くださいませ。
そうそう、どん帳はひとつ数千万するんですって!!
2011 06.01 うちのネコ!?・・・ではありません
最近このあたりでは有名なねこちゃん。
そこらじゅうに出没しています。
首のところに白い線が一筋入っているので、
「つきのわちゃん」と呼ばれているとかいないとか。
首輪はしてないので飼い猫ではないのかな?と思うのですが、
とにかく人なつっこいんです。
写真を撮ろうとすると、この通り足元へ寄ってきてしまいます。
お客様にもかわいがってもらっているようです。
「かわいい人なつこい猫がいるわねえ」とおっしゃていましたから(^_^;)
猫嫌いの方もいらっっしゃるとは思いますが、悪さをしているわけではないので、ご了承いただければありがたいです。
けっしてうちに住み着いているわけではございませんので。
このショット、カメラ目線でなかなかいいと思いません??
2011 05.18 伊勢丹立川店お礼
伊勢丹立川店での京都展、無事終了し、料理長も帰って参りました。
実は7階催物会場での「京都展」への参画は初めてだったのですが、
ビックリする盛況ぶりだったそうです。
沢山お買い上げくださいまして、どうもありがとうございました!
盛り付けるのが料理長一人だったため、どうしても追いつかず、
お待ちいただいたり、売り切れさせてしまったり
せっかく買いに来て下さっていたのに色々とご迷惑をお掛けしまして申し訳ございませんでした。
何回も買いに来て下さったお客様、お待ちいただいてまでお買い上げくださいましたお客様も
たくさんいらっしゃったと聞いて、本当にうれしく思います。
本当にありがとうございましたm(__)m
また機会がございましたら参加させて頂きたいと思っておりますので、
その際にはまたどうぞ宜しくお願い致します。
おまけ・・・前日準備や伊勢丹の方にご挨拶させていただくため、
最初2日だけは営業部長もおじゃまさせていただいておりました。
「今、東京と言えばやっぱりこれでしょう!」といって買ってきてくれた
おみやげがこれ。
スカイツリー関連のグッズ、これからどんどん出てくるんでしょうねえ(^^)
2011 05.17 このブログ・・・
先日お泊まりいただいたお客様、
若夫婦とその御両親とおばあちゃまの5人で遠く北海道から来て下さいました。
お父様の還暦のお祝い旅行で来て下さったそうです。
記念の旅行に花筏を選んで下さって有難うございました!
そのお客様、毎日このブログを見て下さっていたそうです。
ありがとうございます~(TT)
この頃サボり気味だったのに本当に嬉しかったです♪
ほんとはこのブログ、あんまりおもしろいこともためになることも書けないし、
読んでくれてる人いるんやろか。。。
意味あるんやろか。。。
と悩んでいました。
確実に読んでくれているだろうと思うのは二人ぐらいで・・・
実は私の父はうっとうしいくらいいつも見てくれているようで、
会うと絶対うっとうしいくらいブログの話をして来ます。(^_^;)
私事で申し訳ございません。
ここでこうして触れてあげると喜ぶと思うのでわざわざ書いてみました(笑)
もう一人、他県へお嫁にいってしまったのでなかなか会えない親友。
お互い忙しくてメールもほとんどせず、
思い出したようにたま~にメールしても返事は返ってきたりこなかったりするのですが。
でも「この頃ブログ更新できてへんで!」と励ましてくれたりもするのです。
親友はいいものです。感謝してます☆
・・・話がそれました。
そんな風に思っていたところへこんなお言葉を直接言っていただき、
本当に嬉しかったのでございます!!
ありがとうございました。
こんな一言で、頑張ろうと思えるのです。
このように個人的な内容になってしまうこともありますけど、
できるだけ嵐山や京都の魅力をご紹介していきたいと思っております。
これからも頑張りますので、たまに見ていただけたら嬉しいです(*^^*)
どうぞよろしくお願いします☆
2011 05.15 京都のお祭りカブってる~
京都の三大祭りのひとつ、『葵祭り』は5月15日に行われます。
嵯峨野の車折神社(くるまざきじんじゃ)の『三船祭』は毎年5月の第三日曜日に行われます。
今日は5月15日で第三日曜日ですので、京都の中心部では葵祭り、嵐山では三船祭が行われていたのです。
『葵祭り』は「源氏物語」や「枕草子」にも登場している、
下鴨神社と上賀茂神社の例祭で、優雅な王朝風俗の行列です。総勢500名を越えるそうです。
葵祭りの名は
内裏神殿の御簾をはじめ、御所車、勅使、供奉者の衣冠、牛馬にいたるまで全てを葵の葉で飾ったことに由来します。
『三船祭』は車折神社のお祭りです。
車折神社は芸能の神様ですので、ほとんどの芸能人が芸の上達を祈願しに来られるそうで、
境内には様々な芸能人の千社札などが貼ってあります。
三船祭は嵐山の大堰川(おおいがわ)で、御座船・龍頭船・鷁首船など20数隻を浮かべて、御祭神である清原頼業公が活躍された平安時代の船遊びを再現するお祭りです。
大堰川とは渡月橋より上流の事をいいます。下流は桂川。
この橋の向こうで行われています☆
葵祭りはわざわざ行かなあかんけど、三船祭はすぐそこでやっていますので、写真を撮ってきました(^^)
船が出て行くところ。
葵祭りと重なって観客は少ないかと心配されましたが、たくさんの見に来られていました!
船の上では雅楽の演奏や舞いが披露されています。
ちょっとわかりにくいけど、扇流しなんかも。
それを船に乗って観覧するわけです。優雅ですねえ。。。
この風景、平安時代の貴族も見ていたかもしれません。
嵐山はこの時期新緑がいっぱいで、マイナスイオンたっぷり☆
川の緑と木の緑をバックにこの雅な光景はほんとうに癒されます。
今年はもう終わってしまいましたけど、
毎年ありますから、また来年にでも見にいらして下さい。
ちょうどいい気候の5月の第3日曜日です!!
車折神社:http://www.kurumazakijinja.or.jp/
2011 05.12 雨の嵐山
この3日間、京都も雨でした。
当たり前の事ですが、雨が続くと大堰川はすごく増水し、濁流となります。
当館からほんの少し上流へ歩いたところに屋形船の乗船場があり、30分間優雅な船あそびができるのですが、
今日はこのとおり。
どうやってこうするんやろう。。。近くにいながらこの状態になったところしか見たことがないのです(^^ゞ
船頭さんの気持ちがこもっているのでしょう☆
普段はこんな穏やかな川が
今日はこんな!!
当然今日は保津川下りは中止ですが、
普段はお客様を降ろした後の船はこの橋の下を通りぬけて終点です。
どう見ても通れない(^_^;)
ほんとはここにもう一段、人が歩けるスペースがあるのですが。。。
でも嵐山は雨は雨でほんとに素敵な景色になるんです(^^)
青もみじもいきいきしています☆
雨が降ったら髪はきまらないし、靴は汚れるし、出かけるのには思い切りがいりますけど、
こんな時にしか見られない濁流流れる渡月橋を見にいらして下さい。
なかなか迫力ありです☆