花筏ブログ

2011 08.11 妙心寺で茶歌舞伎体験

今日の夕方はエースJTBさんのイベント
妙心寺塔頭寺院退蔵院の特別拝観と茶歌舞伎体験
という企画のお手伝いに行ってきました。
なんでいつもJTBなの?という方、よくお気づきで!
それは、「みやこ女将の会」というのはもともとJTBさんの、女将会を作りませんか?という声によって作られたからです。
だから実は京都の女将会はJTBさんと提携しているお宿の女将さんだけの集まりなんです。(といってもほとんどの旅館が提携しています(^^ゞ)
でももちろん京都市のイベントや旅館組合のイベントなど、「女将会さん手伝って」といわれればいつでもお手伝いさせていただいておりますよ。
話がそれました。
そういうわけで、妙心寺塔頭退蔵院へ。
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妙心寺臨済宗妙心寺派の総本山。
臨済宗はいくつもの宗派に分かれていて、京都には7つの宗派寺院があるそうです。
天龍寺・南禅寺・大徳寺・相国寺・建仁寺・東福寺・そして妙心寺。
そのどれもがその宗派の総本山になっています。
妙心寺は広大な敷地に46もの塔頭寺院が立ち並び「雲竜図・日本 最古の名梵鐘・明智風呂」など、多数の見所があります。
あの竜安寺も妙心寺の塔頭のひとつです。
きょうはその塔頭のひとつ、退蔵院へ。
退蔵院は狩野元信作庭の枯山水庭園、透き通った響きをなす水琴窟(すいきんくつ)、国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」、中根金作氏作庭で昭和の名庭「余香苑」など見どころがいっぱい。
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瓢鮎図」は日本最古の水墨画といわれています。
歴史の教科書などにのっているので絶対見たことがあるはず!
瓢箪をもったおじさんがナマズを捕まえようと狙っている、あの絵です。
ナマズを表す漢字が「鯰」ではなく「鮎」なのは、中国でナマズのことを「鮎」と著すからだそうです。
では中国にはアユはいないのか?いえ、います。アユは「香魚」と著すのだそうです。
だからうちの板長も献立に鮎のことを「香魚」と書くのか!
方丈庭園とよばれる、狩野元信によって造られた室町後期のお庭。
この奥の双ヶ岡を借景としていたそうです。
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こちらは50年ほど前に造られた近代庭園。
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やぶつばきの実がたくさんなっていました。
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あまりに素敵な見どころたくさんのお寺だったので、ながながとお寺の紹介をしましたが、
ただお寺の見学に行かせていただいたわけではありません(^^ゞ
茶歌舞伎(ちゃかぶき)」をしにいったんです。
茶歌舞伎とは、お茶の香りや、色・味をみて種類や産地を当てる遊びです。
歴史は古く、室町時代ではいわゆる賭博として武家の間で大ブームとなり、
あまりにも豪華な景品を競い合うようになり禁止令が出されたことも数回あったとか。
今現在の一般的な遊び方は5種類のお茶を5回戦で当てるものです。
先生は「チャムリエ」としておいしいお茶の淹れ方講座なども開催されている
宇治茶師 かねまた の 谷口郁男さん
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今日はもう少しお手軽なものにしてくださいました。
最初に織姫と名のつけられたお茶を飲み、香りや味、お茶の色など覚えます。
     ↓
次に5回お茶を飲みます。
     ↓
その5回出たお茶の中で何回目に織姫が出たかを当てる効き茶の遊びです。
織姫は五煎中二つでます。 宇治田原の高級煎茶。
はずれのお茶は玉露・玄米茶・かりがね が使われました。
すべてのお茶を同じ量を同じ温度のお湯でいれ、同じ時間蒸らしてそれが順番に配られます。
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あらかじめ量を量って封をしてあるので、先生も最後包みを全部開けるまでどれがどれかわからないそうです。
小さなお茶碗にほんの少しづつしか入れていただけません。
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飲んでるうちにだんだん最初に飲んだやつを忘れていってしまったり、
あれ?さっきのやつやったかな?と思っても入れていただけるのはそれぞれ一回だけ(-_-;)
単純だけどその分難しくて、みなさんかなり真剣に悩んではりました。
お隣さんと相談するのはOKですが、よけい混乱してしまうことも・・・
結果は17名中ふたつとも正解したのが8名。おめでとうございまあす!!
ちなみに前回は正解者ゼロだったそうです。
また機会がありましたら「茶歌舞伎」ぜひ一度体験してみてくださいね☆

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