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嵯峨野の野宮神社は、トロッコ嵐山駅より徒歩約8分、阪急嵐山駅より徒歩約20分とアクセスしやすく、京都観光で定番の嵯峨野巡りの拠点として地元の人達だけではなく、日本各地からの観光客や海外からの観光客も多いです。

また、御本殿に祀られている御祭神は野宮大神で、境内社には鎮火勝運の愛宕大神、芸能上達の白峰弁財天、子宝安産、商売繁盛の白福稲荷大明神、交通安全、財運向上の大山財弁天、良縁結婚の野宮大黒天と多くの神が祀られています。

野宮神社は源氏物語にも出てきますが、その物語に出てくる黒木鳥居と小柴垣は現在でも野宮神社の境内に残っています。黒木鳥居はクヌギの木を使った日本最古の鳥居の様式であり、小柴垣はクロモジの木が使われています。

野宮神社はパワースポットして現在人気となっていますが、野宮は昔から神聖な場所とされていました。

昔、天皇の代わりに占いで任命された未婚女性が斎王として伊勢神宮に奉仕していた時代がありました。そして、その斎王が伊勢に向かう前に身を清めていた場所が野宮です。野宮は嵯峨野の周辺にいくつかあったと言われていますが、野宮神社はその中のひとつであり、今でも神社として神聖な場所とされています。

また、野宮神社にはパワーを感じるような様々なものがあります。例えば、黒木鳥居は風水や陰陽道に基づいて、境内に邪気が入らないように考えて建てられており、野宮大弁天の近くにある大きな石は神石（亀石）といって、撫でながら願いごとをすると一年以内に願いが叶うと人気です。

さらに、神石の近くには水が張られた樽があり、その樽の水の上に御祓いしたいことを禊祓清浄御祈願の紙に記して浮かせ、書いた文字が消えて下に沈んでいくとその御祓いがうまくいくと言われています。

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